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(消費税込¥572,400)
イタリア・RackPeruzzi社と笠井の共同開発による、総金属製40cmF4.5トラス式ドブソニアン。一般的なトラスドブにありがちな、重く嵩張るロッカーボックスやミラーボックスを用いない独自設計の採用により、軽量化と収納性を飛躍的に高めています。堅牢で耐久性に優れた硬質アルミ合金を主素材に用いた総重量43kgの軽量ボディは12個のパーツで構成され、普通乗用車のトランクに全ての部品を余裕で収納可能。各パーツは全て一人で軽々と持てる重量に抑えており、最も重い主鏡セルには運搬・組立用の把手も付いています。分解組立は3分程度でOK。一般的な40cmドブを収納するスペースが無い車でも余裕で積載可能なため、運搬機材の多い方や、スポーツカーなど収納性の限られた車で遠征観測する方には特にお勧めできます。バックフォーカスを自在にコントロールできる伸縮機能付トップリング、接眼部を覗きながら主鏡の光軸調整ができる便利な主鏡セル、接眼部に重いアクセサリーを搭載してもオジギをしない超大型サイドベアリング+テンション調整機能、14.5cm偏心絞りの付いた主鏡ダストカバーなど、RP社と笠井がユーザーの立場で考え抜いた様々なアイデアが盛り込まれています。Made-in-Italyのクールなデザインと丁寧な作り込み、そして上質な仕上げも本製品の大きな魅力です!
TORINO-400DX
TORINO-400DX disassembled
◆開発コンセプト◆
TORINO-400DXは「一般乗用車のトランクに全部品を積載できる高機能&軽量40cmドブソニアン」というコンセプトのもとに、イタリア・RackPeruzzi社と笠井トレーディングの共同開発によって誕生しました。いずれも筋金入りの天文マニアであるRP社代表Peruzzi氏、同社エンジニアThomas氏、そして笠井の3人が、実際に望遠鏡を使うユーザーの立場で細かな点まで徹底的に検討し、アイデアを出し合って本機の最終設計に至りました。本体を構成する主要部品のデザイン及び製造は1975年創業の金属加工スペシャリストであるRP社が担当し、ミラーや接眼部等の光学関連部品の調達は笠井が担当。そして2011年春、イタリアと日本のコラボレーションにより産声を上げたのが本機です。(TORINOという名称は、RP社の拠点であるイタリア・ピエモンテ州の州都で、3人が幾度も会合して本機の設計を練り上げる舞台となった美しい町「トリノ市」にちなんで名付けました。)
◆光学系◆
GS社製の高精度な主・斜鏡を搭載しています。鏡材には均質性の高い光学ガラスBK7を採用。全ての鏡面は工場内の大型ZYGO干渉計で個別検査され、焦点面波面誤差PV=1/6λ以内、RMS=1/30λ以内という高い精度をキープ。干渉計検査測定写真付保証書も付属しています。通常のアルミメッキ+SiOコートよりも明るい増反射コート(可視光域内平均反射率93%)が施されており、散乱の少ない明瞭な像質が得られます。光軸修正に便利な主鏡中心点表示も完備。斜鏡は直径比遮蔽率21.7%と小さく抑えているためデフィニションが非常に高く、惑星の模様などコントラストの低い対象の観測に威力を発揮。もちろん斜鏡裏面や側面には丁寧な黒塗りが施されています。
◆主・斜鏡セル◆
主鏡の支持には18点フローテーション支持方式を採用し、歪みを抑えて主鏡の高いポテンシャルを最大限に引き出します。主鏡セル裏面はシースルー構造を採用し、温度順応を促進する工夫も施されています。更にユニークな特徴として、主鏡光軸調整装置が主鏡セル前面に配置されており、標準付属品の長尺ソケットレンチ(上写真左端)を併用することにより、接眼部を覗きながら主鏡の光軸調整が可能です。また本機では主鏡セル自体がミラーボックスの役割をしており、分解時には単独パーツとして保管・運搬できるのも大きなメリットです。更に主鏡の蓋には偏心絞りが設けられており、本機を14.5cmF12.6の無遮蔽オフアキシスニュートンとして使用することも可能です。斜鏡スパイダーは肉抜き加工を施した1mm厚の4本足VANE型。斜鏡セルは肉厚のあるアルミ合金製プレートを箱状に組み合わせた独自設計を用い、斜鏡面の圧迫変形を回避できる貼付式(オフセット設置)を採用しています。 Primary Mirror Cell
◆伸縮式トップリング◆
トップリング部分が斜鏡・接眼部と一体で前後に110mmスライドできるのも本機の大きな特徴のひとつです。この機能は収納時のコンパクト化に大きく寄与するだけでなく、使用するアイピースやアクセサリー等に応じてバックフォーカス量を調整したい時にも絶大な威力を発揮します。トップリングを最も伸ばした標準位置での最大バックフォーカス量は約30mmですが、最も縮めた位置では約140mmまで確保でき、大抵の双眼装置がエクステンダー無しで合焦可能になります(注)。接眼部には2インチマイクロフォーカス接眼部を標準装備。小型ベアリング4個とローラーによるフリクションで合焦操作を行なうクレイフォード式の採用によりアソビやバックラッシュが無く、更に減速比1:10の微動ノブにより、高倍率惑星観測時のシビアなピント位置を逃しません。合焦テンション調整ネジやストッパーネジも標準装備。真鍮リング締付式の31.7mm変換アダプター(48mmフィルターネジ付)も標準付属。全面マルチコートされた明るい8×50mmの大型ファインダーは淡い対象の導入に威力を発揮。ファインダー脚には便利なアリガタ・アリミゾ式を採用しており、収納時や移動時に簡単に取り外せる構造になっています。ファインダーの光軸調整はスプリングを併用したXY(タテヨコ)調整機構を採用しており、通常の3点調整が苦手な方でも簡単に光軸出しが可能です。 Top Ring Part
(注)標準仕様88mm斜鏡の場合、バックフォーカスを極端に長くすると斜鏡径限界による口径食が発生します。口径をフルに行かせる最大バックフォーカス量は約60mm程度まで。それ以上確保する場合は、ある程度の口径食を容認しつつ、合焦の利便性を優先することになります。(口径食を回避したい場合は、エクステンダー類を併用するか、補助パーツの双眼装置対応104mm斜鏡ユニットに交換することをお勧めします。)
◆ドブソニアン架台◆
本機最大の特徴であり、RP社の独創性と技術力が遺憾なく発揮されているのがドブソニアン架台部です。垂直回転部は左右サイドベアリングの間に主鏡セルを連結固定した状態で4個の大型ローラーに搭載されており、非常に滑らかな動きと抜群の安定性を示します。直径約90cmの円弧に相当する超大型サイドベアリングの採用により鏡筒の前後バランス許容範囲が広く、更に回転テンションの調整機能も備わっているため、重量級のアイピースやアクセサリーを使用してもオジギすることがありません。水平回転部には大型テフロンパッドを採用し、高倍率使用時でも絶妙なタッチで追尾が可能です。水平回転台座底面には開脚幅が台座より一回り大きな三角フレーム脚が配置され、接地部分にはレべリング微調整可能なφ50mmの円形石突×3が装着されています。殆どの主要部品に硬質アルミ合金等の不錆金属素材を用いており、更に腐食に強いアノダイズ処理を全面に施しているため、剛性の高さに加え、湿気や結露等に対する耐久性も抜群です。分解組立作業は約3分程度でOK。もちろん工具類は一切不要です。堅牢な金属素材の使用により各部品の厚みを薄くでき、架台の高さも低く抑えられるため、天頂観測時の接眼部高も166cm以下に抑えられており、さほど大柄な人でなくとも無理なく天頂まで観測可能。これもまた、比較的小柄な人が多いイタリアと日本の共通点から生まれた本機の特徴的な仕様です。
Dobsonian Mounting
◆分割構造&ポータビリティ◆
分割して運搬が可能なことはトラスドブに共通した利点ですが、一般的なトラスドブには重く嵩張るロッカーボックスやミラーボックスがあり、これらの巨大部品が車載時に大きな問題となります。しかし本機は、いずれの部品も用いない独自設計の採用により、他に類を見ない軽量化と収納性の高さを達成しています。水平回転台座は薄い板状で、垂直回転部の大きなサイドベアリングも簡単に左右分離可能。最も分厚い部品であるトップリングでも高さは僅か35cmで、収納時に嵩張る部品は何一つありません。軽自動車やスポーツカーを含む大抵の乗用車のトランクや後部座席等に、全ての部品を余裕で積載することが可能です。しかも各部品は全て一人で無理なく持ち運べる重量に抑えており、最も重い主鏡セル(18.5kg)には、両手でしっかり掴める把手が左右に設けられています。
◆光軸◆
トラスドブの宿命として、組立後の光軸微調整は必須です。その際、常に億劫なのは主鏡の調整でしょう。特に大型機を一人で調整する場合、接眼部を覗いたかと思うと、主鏡セル裏面の調整ネジを回すために望遠鏡の後ろにしゃがみ込む、というスクワットのような動作を頻繁に繰り返さなければならず、実に面倒なものでした。本機はこの点に鑑み、主鏡光軸調整ネジを主鏡セルの前面に配置した上で、標準付属品の1m長尺ソケットレンチ(上掲の分解写真左端)を併用することにより、接眼部を覗きながら主鏡の光軸調整が行なえるようにしています。これにより光軸調整作業のスピードアップにもつながり、観測前に腰が痛くなることも回避できます。主鏡にはもちろん中心点表示が設けられており、慣れた方であれば1〜2分で再調整は完了するでしょう。
◆総合適性◆
近年、アマチュア用望遠鏡の大型化や中国製望遠鏡の普及に伴い、40cmクラスの安価なドブソニアンも増えてきました。しかし現実問題として、誰もがこれらの巨大な望遠鏡を積載できる大きな車を持っているわけではなく、重く大きな部品を軽々と持ち運べる強靭な体力があるわけでもなく、収納場所に余裕のある大きな家に住んでいるわけでもありません。イタリアでも事情は同じです。本機は、普通の家に住み、普通の車を持つ普通の体力の人のために、同じ悩みを持つ2つの国の3人の天文マニアが、互いの知恵と情報と技術を出し合って作り上げた、真に実用的な大型ドブソニアンです。そしてもちろん、単なる実用性能のみならず、イタリア製ならではの垢抜けたデザインや仕上げの良さも、本機の大きな魅力でしょう。軽量でコンパクトな大口径ドブを求める多くの天文愛好家はもとより、安価で粗雑な作りの量産ドブに飽き足らないマニアの方にも、本機は笠井が自信を持ってお勧めできる稀有な逸品です。
有効径 406mm
焦点距離 1827mm
口径比 F4.5
中央遮蔽径 88mm
直径比中央遮蔽率 21.7%
面積比中央遮蔽率 4.7%
ファインダー 8x50mm(実視野6゜)
天頂観測時の最大地上高 1820mm〜1710mm (スライド調整により変動)
天頂観測時の接眼部高 1660mm〜1550mm (スライド調整により変動)
トップリング寸法 最大径472mm / 収納時最大高350mm
サイドベアリング寸法 最大前後長 900mm / 最大幅130mm / 8.5mm厚
水平回転台座寸法 500mm×500mm / 接地面最大径650mm
総重量 43kg
(トップリング5kg+トラス支柱0,6kg×4+主鏡セル18.5kg+サイドベアリング2.1kg×2
+サイドベアリング連結柱0.3kg×3+水平回転台座12kg)
合焦機構 2インチデュアルスピード・クレイフォード(GS2インチマイクロフォーカス接眼部
その他の機構 18点フローテーション&シースルー主鏡セル、主鏡・副鏡光軸修正装置
スライド調整式トップリング、上下回転テンション調整機能
付属品 31.7mm接眼アダプター(48mmフィルターネジ付)、φ145mm偏心絞り付主鏡ダストカバー
主鏡光軸調整用1m長尺ソケットレンチ×2、主鏡干渉計測定表
secondary mirror + cell for binoviewer
(消費税込¥37,800)
双眼装置併用時に便利な交換用大型斜鏡セット。標準仕様の斜鏡(短径88mm)よりも直径比で約18%大きいため、トップリングを縮めてバックフォーカスを最大まで確保した状態でも口径食が生じず、40cmフル口径の大光量で低倍率双眼観測が楽しめます。裏面&側面に丁寧な黒塗りを施した短径104mmの大型斜鏡はRP-Astro社純正の斜鏡セルにオフセット貼付済。そのままの状態でオリジナルの斜鏡と交換可能です。(中央遮蔽率:直径比25.6% / 面積比6.56%)
● 最初から短径104mm斜鏡を標準装備した特別仕様機も¥540,000(税込¥583,200)にて販売可能です ●
2" Coma Corrector for Newtonians
F4〜F5の短焦点ニュートン用に特別設計されたコマコレクター。短焦点パラボラ鏡の不快なコマ収差を大幅に低減し、視野周辺まで綺麗な星像が得られます。ブロードバンドマルチコートを全面に施したφ44mmの大型レンズ採用により、2インチ超広角アイピースの視野をフルカバーする広いイメージサークルを確保。詳細はこちら

(消費税込¥21,600)
Anti-Light Shroud
TORINO-400DXの中空部分をすっぽりと覆い、外部から侵入する迷光を遮断する遮光用シュラウド。筒先用と本体用の2枚構成になっているため、双眼装置併用等でトップリングを縮めた状態でも弛みや緩みが生じません。伸縮性・遮光性に富むイタリア製の黒色生地を、イタリアの熟練テーラーによる丁寧な縫製により手作業で仕上げた贅沢なMade-in-Italyの逸品です。
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● TORINO-400DXは送料着払となります ●
〒153-0051 東京都目黒区上目黒5-19-33 (株)笠井トレーディング
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