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(消費税込¥92,400) |
イタリア・RackPeruzzi社と笠井の共同開発による総金属製「旅行用」分解組立式15cmF5ニュートン鏡筒セット。トップリングと主鏡セルを連結すれば非常にコンパクトな八角柱の箱型になり、スーツケースや旅行鞄にすっぽり入ります。総重量3kgの軽量仕様により写真三脚等にも搭載可能。支柱のグリップが良いため、低倍率であれば「腰だめ」での手持ち観望も不可能ではありません。2インチ大型接眼部の採用により、低倍率広視野での星雲星団観測が満喫できる一方、薄いVANE型4本スパイダーや小型斜鏡の採用により高倍率惑星観測適性も確保。トップリングの固定位置が前後3段階に変換可能なためバックフォーカス調整が自在。搭載する架台の形式や利き目に応じてトップリングを3通りの回転角で固定可能。RP社と笠井が遠征観測者や旅行者の立場で考え抜いた様々なアイデアが随所に盛り込まれています。Made-in-Italyのクールなデザインと丁寧な作り込み、そして上質な仕上げも本製品の大きな魅力です! |
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◆開発コンセプト◆ |
ZINGARO-6は「小さなスーツケースや旅行鞄に入る最大口径の望遠鏡を作ろう」という笠井の提案のもとに、イタリア・RackPeruzzi社と笠井トレーディングの共同開発によって誕生しました。
従来、旅行用荷物と一緒に持ってゆける観測用機材と言えば、普通の双眼鏡か、大きくとも6〜8cm程度の小口径屈折がせいぜいでした。性能の良い小型屈折であれば月・惑星の観測なら十分に対応できますが、実際に旅行先での観測対象は星雲星団であることが多く、そうなると小型屈折では集光力不足が免れません。とは言え、十分に口径の大きな望遠鏡を持って行こうとすると、他の旅行用荷物と同梱することが不可能になり、必然的にバッグやスーツケースの個数が増えて嵩張ることに加え、特に飛行機を使う場合は、預け荷物に対する手荒な扱いにも常に神経を尖らせなければいけない羽目に陥ります。天体観測がメインの「気合の入った」遠征旅行ならともかく、普通の観光旅行では中々難しい選択であり、結局は「面倒だから、やっぱり双眼鏡だけで良いか・・・」ということになりがちです。
ZINGARO-6の開発コンセプトは実に明快です。上述した状況を打破するために必要な3つの要素、つまり「星雲星団観測に十分な口径」「旅行用荷物に同梱できるコンパクトさ」「手荒な扱いを受けても壊れない頑丈さ」を全て兼ね備えた望遠鏡を作る、ということでした。基本設計とミラーや接眼部等の光学関連部品調達は笠井が担当し、本体主要部品類のデザイン及び製造は金属加工のスペシャリストであるRP社が担当。そして2011年晩秋、両社のコラボにより産声を上げたのが本機です。(「ZINGARO」とは、イタリア語で「ジプシー」を意味します。本機のネーミングは、諸国を放浪するジプシー楽団が肌身離さず大事に持っているエキゾチックな楽器になぞらえました。) |
◆光学系◆ |
GS社製の高精度な主鏡を搭載しています。鏡材には均質性の高い光学ガラスBK7を採用。全ての鏡面は工場内の大型ZYGO干渉計で個別検査され、焦点面波面誤差PV=1/6λ以内、RMS=1/30λ以内という高い精度をキープ。干渉計検査測定写真付保証書も付属しています。通常のアルミメッキ+SiOコートよりも明るい増反射コート(可視光域内平均反射率93%)が施されており、散乱の少ない明瞭な像質が得られます。光軸修正に便利な主鏡中心点表示も完備。斜鏡には高精度な日本製を用い、直径比遮蔽率27.3%と小さく抑えているためデフィニションが非常に高く、惑星の模様などコントラストの低い対象の観測に威力を発揮。もちろん主・斜鏡の側面や斜鏡の裏面には丁寧な黒塗りが施されています。 |
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◆主・斜鏡セル◆ |
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軽量化及びコンパクト化を最大限に確保するため、主鏡支持にはセルプレート貼付式を採用。堅牢かつ弾力性に富む接合材による3点支持のため、温度変化や圧迫変形による歪みを抑えて主鏡本来の性能を維持しており、高倍率まで非常にシャープな像を示します。更に主鏡裏面とセルプレートの間には十分な隙間を確保し、温度順応をスムーズに促進する工夫も施されています。主鏡の光軸調整には手回しネジを採用し、工具類を使わなくても観測地で手軽に微調整できるようになっています。斜鏡スパイダーは1mm厚の4本足VANE型。斜鏡セルは圧迫変形を回避できる貼付式(オフセット設置)を採用しています。 |
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正八角柱のトップリングは2mm厚の丈夫な硬質アルミ合金製のプレートで構成されており、補強と迷光遮断を兼ねた円形絞りが前後に配置されています。このトップリングが斜鏡・接眼部と一体で3通りに回転固定できるのが本機の特徴のひとつです。写真三脚やフォーク式経緯台などに搭載した場合は接眼部が水平方向になるように固定し、また近年普及してきたT型の経緯台など、鏡筒を横倒しにして搭載する架台を用いる際には、接眼部が垂直方向になるよう固定することにより、架台の形式を問わず安楽な観測姿勢が確保できます。更に左目利きの方でも、接眼部を反対方向に回転して固定することにより、本来の利き目で存分に観測することが可能です。この回転機能に伴い、ファインダー脚台座も接眼部の上下2ヶ所に固定できる穴を設けているため、回転角によってファインダーが接眼部の下になってしまうようなこともありません。更に、トップリングの固定位置が前後方向にも3段階に変換可能な構造になっており、バックフォーカスの調整が自在にできるのも本機の特徴のひとつです。この機能によりほぼ全てのアイピースで問題なく合焦が得られるため、お手持ちのアイピースがフルに活用可能です。接眼部には眼視用途に徹したスムーズな動きの2インチ回転ヘリコイド(合焦ストローク35mm)を採用。アイピース固定は真鍮リング締付式で、もちろん31.7mm変換アダプター(48mmフィルターネジ付)も標準付属しています。 |
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◆支柱&架台取付台座◆ |
トップリングと主鏡セルを接続する支柱は極めて丈夫であることが絶対条件です。いっぽうポータビリティの面から考えると、重く嵩張る素材はぜひとも避けなければなりません。この相克矛盾を解決する手段として、本機では強度に優れ、かつ非常に軽量な硬質アルミ合金製の特殊なアングルフレーム素材を用いています。搬送・収納時のためのコンパクト化の方策も、ガタやタワミが発生する可能性の高いスライド式ではなく、よりシンプルで丈夫な折畳式を採用。支柱部分の重量は僅か830gの超軽量仕様ながら、重いアイピースを装着してもブレや緩みが生じず、確実にトップリングと主鏡セルの平行性を保ちます。架台取付台座には6mm厚のアルミ合金プレートを採用し、1/4インチネジ穴×2(35mm間隔)及び3/8インチネジ穴を設け、写真三脚やビデオ三脚に直接装着できるようにすると共に、アリガタ金具等を介して様々な市販架台に広く適合するような配慮が施されています。 |
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◆ポータビリティ&衝撃耐性◆ |
トップリングと主鏡セルを接続し、コンパクトな正八角柱の箱型になるのが本機の大きな大きな特徴です。更に標準付属の金属製ダストカバープレートを装着することにより、主・斜鏡が内部に完全格納された丈夫な金属製の箱に早変わりします。最大寸法190mm×190mm×105mmの小さな箱は旅行用鞄やスーツケースの中にすっぽりと収まり、更に全光学系が丈夫な金属板で囲まれた状態のため、少々手荒な扱いを受けてもミラーが痛む心配は皆無です。支柱部分も折り畳めば最大寸法380mm×80mm×25mmの薄い板状になり、鞄の底面やスーツケース側面の隙間に忍び込ませることが可能です。しかも重量は双方合計で僅か3kgのため、超過重量の心配もありません。あとは写真三脚とアイピース類を持ってゆくだけで、15cm口径での星見三昧を旅行先で存分に楽しめます。(写真三脚を持ってゆく余裕も無い場合は、裏技情報のようにギターストラップを使えば「腰だめ」での観測も十分可能です。)シンプルな構造により、分解組立作業は1〜2分程度で終了。抜群の機動性を誇ります。格納時のサイズは少し大きめの辞書や電話帳と変わりませんので、普段は蔵書と一緒に本棚にしまっておくことも可能。15cmの望遠鏡とは思えない抜群の収納性も本機の大きな魅力です。 |
◆総合適性◆ |
ハワイや東南アジア、オーストラリアをはじめとする「南方」へ旅行する方々にとって、南天の星雲星団は常に憧れの的です。また、ちょっとした国内の温泉旅行でも、空の綺麗な場所に行く場合は、その機会に「それなりの口径で星雲星団を見てみたい」という思いが募るのは当然のことでしょう。そんな時、ZINGARO-6を旅行鞄に放り込んでおけば、いつでも好きな時に15cmの大口径で美しい星空を存分に堪能できます。格納状態なら本棚に収納できる程度の大きさしかありませんので、自宅でちょっと星見がしたくなった時、おもむろに本棚からZINGARO-6を取り出し、さっと組み立てて、ベランダで「ちょい見」を楽しむ、といった気軽な「離れ業」も十分可能です。「ブックサイズの15cm望遠鏡」として、ぜひご旅行や観測のお供に本機をフルに活用して下さい。 |
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有効径 |
150mm |
焦点距離 |
750mm |
口径比 |
F5 |
中央遮蔽径 |
41mm |
直径比中央遮蔽率 |
27.3% |
面積比中央遮蔽率 |
7.45% |
鏡筒径 |
190mm |
鏡筒長 |
640mm |
収納時最大寸法 |
トップリング+主鏡セル:190mm×190mm(接眼部込み250mm)×105mm
支柱:380mm×80mm×25mm |
総重量 |
3kg (トップリング0.72kg+支柱0.83kg+主鏡セル1.45kg) |
合焦機構 |
2インチ回転ヘリコイド |
その他の機構 |
主鏡・副鏡光軸修正装置、トップリング回転&前後位置調整機構 写真三脚&赤道儀搭載用台座(1/4インチネジ穴×2+3/8インチネジ穴×1) |
付属品 |
31.7mm接眼アダプター(48mmフィルターネジ付)、金属製ダストカバー
主鏡干渉計測定表 |
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(消費税込¥121,000) |
イタリア・RackPeruzzi社と笠井の共同開発による総金属製「旅行用」分解組立式20cmF5ニュートン鏡筒セット。基本仕様は全てZINGARO-6から引き継ぎつつ、口径を20cmにパワーアップ。主鏡の重量増加に伴い、支柱・主鏡セルには補強プレートを加えて効果的にタワミを防止。簡便な構造ながら、確実な光軸保持が可能です。低倍率での星雲星団観測はもちろん、中央遮蔽率約23%の小斜鏡+1mm厚の極薄スパイダーの採用により、高倍率での月惑星観測にもフルに対応します。全重量4.8kgの超軽量仕様。収納時の最大厚を僅か12.5cmに抑えた超薄型デザインにより、旅行用スーツケースの中にすっぽりと収納可能。20cmの高性能ニュートンが、どこへでも気軽に持ち出せます。
(仕様詳細はZINGARO-6の記述をご参照下さい。) |
<NEWS:高倍率適応改良について>
最新ロットでは主鏡貼付方式を変更・改良することにより、高倍率適性が格段にアップ。歪みのないシャープな像を保証します! |
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有効径 |
200mm |
焦点距離 |
1000mm |
口径比 |
F5 |
中央遮蔽径 |
46.5mm |
直径比中央遮蔽率 |
23.25% |
面積比中央遮蔽率 |
5.4% |
鏡筒径 |
242mm |
鏡筒長 |
890mm |
収納時最大寸法 |
トップリング+主鏡セル:240mm×240mm(接眼部込み300mm)×125mm
支柱:505mm×80mm×25mm |
総重量 |
4.8kg (トップリング1kg+支柱1.1kg+主鏡セル2.7kg) |
合焦機構 |
2インチ回転ヘリコイド |
その他の機構 |
主鏡・副鏡光軸修正装置、トップリング回転&前後位置調整機構 写真三脚&赤道儀搭載用台座(1/4インチネジ穴×2+3/8インチネジ穴×1) |
付属品 |
31.7mm接眼アダプター(48mmフィルターネジ付)、金属製ダストカバー
主鏡干渉計測定表 |
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(消費税込¥7,700) |
アリガタ・アリミゾ着脱式ファインダー脚&台座に、グロッシーブラックフィニッシュの高性能な6×30mm(実視野8゜)ファインダーを搭載。鏡筒とのマッチングも抜群。トップリングにそのまま装着可能です。 |
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(消費税込¥4,400)
(消費税込¥5,280) |
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ビクセン・SYNTA等で広く採用されている標準規格幅アリミゾ仕様の架台にZINGAROを搭載する為のアリガタ金具。全長150mmと200mmの2種から選択可能。固定ネジ2本付属。 |
(注)単品でご注文される場合は、必ず「ZINGARO用」とご指定下さい。 |
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※裏技情報※ |
旅行用の荷物が多くて写真三脚や架台を持ってゆく余裕が無い時や、ちょっとしたベランダ観望で架台を出すのが面倒な時でも、ZINGARO-6なら「腰だめ」で手持ち観望が可能です。支柱部のグリップが良いのでそのまま掴んでも十分実用になりますが、できればエレキギター用のストラップをトップリング固定ネジと主鏡セル固定ネジに接続し、肩にかけた状態で覗くと良いでしょう。30×〜40×程度の低倍率であれば、思った以上に安定した視野が得られます。(「腰だめ」観望時の観測対象導入には、接眼部と視方向が一致する「8×50mm90゜正立ファインダー」を併用すると便利です。) |
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